FXの取引をするときのレートは取引会社が配信したものです。できるだけ有利な動きをする取引会社と契約した方が良いと、そう考えるかも知れません。スワップポイントやスプレッドに関しては、有利なものを選ぶべきでしょう。しかしながら、為替レートの変動は取引会社による違いはあまりありません。
なぜかというと、もしも違いが生じた場合には最低機会が訪れるからです。例えば、ある取引会社ではドル円が1ドル=120円で、別の取引会社では1ドル=121円という乖離が生まれていたとしましょう。FXにおける1円が非常に大きな幅であることは、取引をしている人ならすぐに分かるはずです。この場合、1ドル120円のほうで買いポジションを持ち、1ドル=121円の方で売りポジションを持つことによって裁定取引が成立します。
これが続くといずれ乖離が解消されるか、あるいはその幅が小さくなりますから、そのときに両方のポジションをクローズすれば利益を得ることができるのです。ノーリスクで利益を得られるという点では非常に優れた方法なのです。しかし、このようなことが現実に起こると、どこかで誰かが損をすることになります。この中で損をするのは取引会社に他ならないのです。
そうならないようにするために、取引先はカバー先を通してリスクヘッジを行い、それによって取引会社による為替レートの違いはあまりなくなっていると言えるでしょう。他の国のFX会社で会っても同じようなレートが配信されます。